詩集

□《詩集E》
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『描く弧』


水溜まり踏み付けて
笑い駆けた先は道草

心からの声が聞こえた
かくれんぼは楽しかった
鬼さんこちら
もういいよ
早く見つけて

雨降り愉快
涙降る事も少なからず
さても衝動は自由の軌跡
月夜の雫さえ奔放

その描く弧の美しさ
憐れなるかな四角三角



水溜まり踏み付けて
笑い駆けた先の先

終わったかくれんぼ
鬼さんこちら
もういいよ
早く見つけて

行き先決めたら道草知らず
踏み出した靴音は
どれほどに澄んでいますか

天を見上げて
許容したいのは
神近き子の無信心
歩いているのは
水の上なの?
水の底なの?

笑い駆けた後に
美しい弧は描けてるかな




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