詩集
□《詩集E》
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『きらきらの街』
幻灯の如く揺らめき写る
光る木や街
それを美しいと思える不可思議
人工の電飾が見せる
空々しくも高貴なる電力消費
寒々しいと感じる慣れないこの感情は
川底で輝くCDを
美しいと見れる私が故の
放出される技術への肌寒い感傷か
不意に零れた涙の落ち度
まあるい月は憧憬
揺らめきの幻灯
独り歩きの午後
ただ耳鳴りが渦巻く空間で
甘い空への期待感だけが高まっていた
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