詩集
□《詩集E》
5ページ/26ページ
『錯覚』
この見える全てが幻ではないと云う
信じられる答えは落ちてなどなく
天からの蜘蛛の糸さえ幻
美しい旋律が幻聴であるなら
まことに残酷
和する和音のいかな響きか
慎重に渡れど
大胆に渡れど
その橋の端は不確定
確率を左右する運と云う要因があるのならば
数式など役立たず
あらゆる言葉さえ揺らぎなら
何を口にすべき事があろうか
.
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ