詩集
□《詩集E》
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『鈴の音はいつか』
見える世界すべて
両手で掬おうとした
昔々に
願える空には空言を
遠回り遠回り
つい声にしてみた思い
忘れないように
明日には笑い飛ばせますように
何の為にと今
それだけを刻んだ世界で
伝えたい事々の中から
両手で掬える限界を知った
鈴の付いた手首を眺め
そんな当たり前の自分を
いつか愛おしいと思えますように
昔々
願える空は
果てなく続くと思っていた
両手で掬ったものすべて
とても美しく透き通っていた
.
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