詩集

□《詩集E》
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『逃げ水』


待ち人の香り
眠りの際
そわそわと

束縛の視線
被写体の疑念
刻々と

肺一杯の空気
白日への誘い
逃げ水

噛み殺すのは
鼠か猫か


一歩下がって見上げれば
とてもとても白い雲

目が眩む




/際キワ 白日ハクジツ
誘いイザナイ
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