詩集

□《詩集A》
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『ぼくのたからもの』


ねむりの底のずっと奥
たからの箱がありました

いくら押しても
いくらひいても
どうにもならないから
カギがないかと探したけれど
がらくたばっかり見つかって
つかれて眠ってしまいました

ねむりの底のずっと奥
さらにねむって
ここはドコ

ふわふわふわりと良いきもち
すると怖そなかいぶつが
ともだちになってと現れて
こわくて泣いたらかいぶつも
わんわん泣くからかわいそうで
ともだちになりましょと手をだした

そしたらかいぶつお礼にと
たからのカギをくれました
とてもだいじにしてたから
やっぱりこのカギかえすねと
ぼくのともだちにかえしたの
にっこりわらったかいぶつは
とてもしあわせそうで
うれしくなったら目がさめた

ぼくのたからはともだちの
しあわせそうなわらいがお
ねむりの底のずっと奥
さらにねむったトコにいる
だいじなだいじなおともだち




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