詩集

□《詩集A》
5ページ/23ページ


『やわらかな空』


息を呑んだのは
驚いたから

涙が零れたのは
自分を恥じたから

だって
嘘を吐いたのは私

あなたが私に
微笑みをくれる理由は
何も無いのですよ?

なのに何故
笑顔で抱き締めてくれるんだろう
嘘を浄化する業なんて
有りはしない筈なのに


割れたガラスから覗いたのは青空

雲を包み込む
やわらかな空






.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ