詩集

□《詩集B》
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『喉の渇き』


お空はいつも青色で
たまには黒が混じるけど
その遥かなる青に
僕は唇を噛む

血の味は甘すぎて
喉の渇きが止まらない

朱は駄目かと空の青
想いを尽くす高望み

またも血を噛み
お空は笑う

朱の紅引く
小指に残る
涙が滴る血と混ざり合う


飲めぬ青さに
紅の飴
喉が渇けど
お空は笑う





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