詩集

□《詩集D》
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『執心』


思い返せば
袖触り合う度
書き付けの日綴り

他生の縁も
覚えきれずと

そのおかげにて今宵まで
忘れ去られど忘れじの
覚えておいでか
あなた方

星落つ宵の夏祭り
寄る辺ない身は
金魚の盆を
反す心をころころと
忘れ去れぬ真情の故




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