詩集
□《詩集D》
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『僕は笑って雪を睨む』
深遠のあおが好き
灰被りは嫌い
そこから落ちてくるものも煩わしい
色温度の変化するさまに救済される
漆黒の重なりに安堵する
当然だが条件はある
思考が唄って答える
寒々しい灰被りどもが
似合わない清潔そうな白を吐き出す不誠実
表にはでない刃を抱え込む
僕は天を見上げ
ああ綺麗だ と言いながら
清々とした笑顔を浮かべ
服に落ちた白の滴を忌々しげに払う
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