AIR
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「洋服早くみたいな」
柄にもなく思いきって言ってみた。
「私はいつでもいいよ。おおちゃんのスケジュール次第」
電話越しに聞こえる声がまた愛しい。
僕は完全にキミのことが好きになっていた。
「明日の午前中は空いてるんだけど」
「もぅ。一般人は平日仕事してるんですが」
「あ、そっか」
「会社まで来る?」
キミのその一言に乗っかることにした。
「会社どこ?」
「ホントにくるの?」
「うん」
一番近い駅を聞いて電話を切った。
明日、会える。
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