AIR
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時間を見つけて寄った行きつけの釣具屋。
「大野くんいらっしゃい」
「こんにちは〜」
顔馴染みの店長は気さくな人だ。
「今日は休み?」
「ちょっと時間空いたから」
店内をブラブラしていると目に留まった雑誌の表紙。
『オシャレな釣りスタイル特集』
そうか。
「ねぇ、店長?」
「ん?」
「女の子を釣りに誘うのって大丈夫かな?」
「いいんじゃない。彼女?大野くんのこと好きならどこでも嬉しいと思うよ」
ニヤニヤしている店長に照れながら
僕のことが好きならって…
女の子を誘うってそういうこともわかったりするんだと関心した。
「ありがとう。また来るね」
足早に店を出た。
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