蹴球

□見えない右目と左目にキスをして
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佐久間は、左目が見えない。
私は、右目が見えない。

「咲、俺の左目になってくれ」
「いいよ、私の右目になってくれるのなら」

俺たちは、2人で1つ。
どちらかが欠けたら、きっと生きてはいけない。

「咲、好きだ、好きだ、愛してる!」
「・・・私も、愛してるよ」

俺は咲の右目の包帯にキスをした。
すると、咲は俺の左目の眼帯にキスをしてくれる。

「咲・・・」
「なあに、次郎?」
「俺、お前のためにサッカー頑張る。だから将来結婚してくれ」
「いいよ。ずっと一緒に居てくれるのなら」
「咲!」
「ねぇ、気づいて次郎。」
「何に?」
「次郎の左目はね、もう治ってるのよ。」
「う・・・嘘だ!俺の左目は見えるわけが無い!咲がずっと俺の左目になってくれる!こんな目なんかいらない!」

次郎は私に依存している。
だから眼帯を外そうとしない。
外したら、私がいなくなるとでも思っているの?

「だとしたら、それは勘違いよ」

私は次郎の眼帯を取って、
瞑ったままの左目にキスを落とした。

見えない右目と左目にキスをして






スランピング中なのに無理して書くから
 

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