蹴球

□嘘つきエルフ
1ページ/1ページ

キライキライキライ。

弱い自分が大嫌い。虐められてる自分も大嫌い。



・・・力が欲しい!




「俺達と一緒に来ない?」
「・・・おれ、たち?」

いつものように虐められて、ズタボロの私の前に現れたのは、
今あちこちで噂されてるエイリアのキャプテンだった。
そういえば私の学校の隣にある高校、この前エイリアに壊されたんだっけ。
高校生にも虐められてたから、ありがたいと言えばありがたかったなあ。

「どうして、私なんか」
「・・・君が力を欲しがってた、じゃ駄目かい?」
「そうね、それでいいわ。理由なんて」

そう言うと、彼は私の胸倉を思い切り掴んで、
錠剤より少し大きいくらいの紫色の石を無理やり飲ませた。

「・・・げほっ、ごほっ!!」
「吐いちゃ駄目」

気持ち悪い、変な感じがする。
くらくら・・・する・・・

「水無月薩奈は今日で死んだ。君は今日からジルフェだよ」
「・・・はい、グラン様ぁ・・・・」

とろんとした瞳、甘い声。
そして薩奈は、猫のようにグランに擦り寄った。

「ようやく手に入れた。君は俺だけのものだよね?」
「薩奈・・・いえ、ジルフェはグラン様だけのものです・・・」
「じゃあジルフェ。これから君の母校を壊しに行くけど、いいよね?」
「ジルフェ、グラン様しか必要じゃないです。学校なんか、いらないです。」
「そうか。じゃあ行くよ」
「・・・はいっ!」

嘘つきエルフ

「(これで痛みから君は救われたよね)」
「(俺も痛みから救われたよ)」





グランが偽者。
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ


©フォレストページ