頂きもの

□咲き乱れる紅い華
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明久は無防備だ。

バカだからかと思えば、天然が入ってるのもあって……。

俺からすると……


「少しは警戒心持て!!」

と、よく明久に言ってしまう。

いや、毎日言ってる気がする。

「僕だって警戒心はあるよー。失礼な…」

お前の警戒心は姫路の殺人料理だけだろ!!

「明久…お前もし、こんな状況になったら抵抗出来んのか?」

俺は明久の手首を掴んで部屋の壁に押し付けた。

「……ッ!!」

じっと見つめると、明久は顔を赤らめた。

抵抗する練習だぞ!?抵抗しろよ!!抵抗!!

「ゆ、雄二なら…別に……」

真っ赤になりながら言う明久。

やっぱり天然は恐ろしい。

ていうか、俺なら抵抗しないとか……

可愛いにも程があるだろ!?

やべぇ理性もたねぇ…

「ゆ、雄二?」

身長差で上目遣いになる明久。

喰ってもいいよな…(黒笑)

俺は明久の手首から手を離し、顔の真横に腕をついて、そのままキスした。

「んッ……!?」

びっくりして固まってる明久。

でもすぐに胸とか押されて抵抗されたが、そんなもんは俺を煽るだけでしかない。

俺は右手を後頭部に左手を腰にやって抱き寄せた。

息が続かず、ぷはっと口を開けたのを見逃さず、舌を入れて絡める。

明久の舌は柔らかくて、さっき食べてたチョコの味がした。

涙目になった明久の膝がガクガクいっている。

腰が砕けたのだろう。

あぁ…すべてが愛おしい。

キスから解放すると、明久は床にペタンと座ってしまった。

可愛い…

めさくさ可愛い…!!

ホントに止まらなくなりそうだ。

「雄二のバカ……」

「お前が悪い」

「立てなくなっちゃったじゃん…」

「腰が砕けただけだろ」

「雄二の所為だからね…」

「そりゃ光栄だな」

「むぅ…」

「ふてくされる元気があるならいいよな?本番(黒笑)」

「ぅえ!?無理無理無理!!」

「俺が嫌いか?」

「嫌いじゃないよ…。イジワル雄二…」

「ならいいよな(黒笑)」

「(心臓もたないよーー!!)」



その後、にゃんにゃんされた明久はホントに腰が砕けて翌日痛くて歩けなかったのをまた雄二に襲われたのだった。

おかげで全身に紅い華が咲き乱れた。

「雄二!!1ヶ月にゃんにゃん禁止!!!」

「お、俺が悪かったからorz」

「ふんっ…!!(1ヶ月は言い過ぎたかな?)」





fin.
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