お題企画

□07.ゴミ箱 青峰大輝
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「青峰見てて!今からこの牛乳パックをあのゴミ箱にホームレスシュートします!」

「フォームレスな。公園で寝るなよ」

「シュート!」

「ナイシュー。普通にフォームあったけどな」

「フォームってなんぞ」

「…つーか、そんなにシュートしたいならバスケ部入れよ」

「バスケットボールって意外と硬いからやなんだよ!中学ん時に顔面キャッチして……
 あと俺あの先輩苦手なんだよね」

「若松?」

「今吉さんだよ。てか若松さん2年だろ?先輩って呼べよちゃんと」

「へーへー」

「あの人は関西弁がどうとかじゃなくて妖怪みたいな雰囲気がな、どうもな、苦手でな」

「(誰かもそんな事言ってたような)」

「この会話も聞かれてるような気がする」

「マジでバケモンじゃねえか」

「お前も試合中わりとバケモンだからさ、バケモンってのは結構いるんだなって俺は思うんだよ」

「授業中の田中の寝言もバケモンだけどな」

「先生に呼び出されたのその事でか。てっきり告白でもされんのかと思った」

「お前呼び出した先生って定年直前のばあさんだよな」

「そういえばさっき桃井がまた探してたけど」

「いいんだよ探させとけば」

「桃井も大変だなーこんな暴君の世話しなきゃいけないなんて」

「おい誰が暴君だ」

「あっ暴君じゃなくてマックロクロスケだったわ」

「いい度胸じゃねえか」





俺さぁ

なんだよ

桃井に告白していい?

…まじで?

うん

………

あ、このジュース空?投げていい?

















07.ゴミ箱

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