Tell me about U!

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結局、私は先生のお手伝いをするために呼び戻された、ということになるらしい。

あの顔合わせの後、先生にご飯に誘われたけれど、帰国したばっかりで疲れているから断った。





それから数日して台本の読み合わせがあるから、と呼び出された。

私、必要ないと思うんですけど。

でも、先生に呼ばれたし、仕事なんだから仕方がない。

迷子になっても困るし、と思って早めに家を出たら、かなり早く着いてしまった。
まだ誰も着いてないだろうと思ったら、数人もうすでに来ていた。


「あ!さくのさん!おはようございます!!僕、座長で越前リョーマ役の高橋龍輝です!」
「僕は不二周助役の橋本汰斗です!」
「「よろしくおねがいします♪」」

「あぁ、はい。…よろしくお願いします…。」

部屋に入ったらスグ、こっちに来て声をかけてくれた。高橋くん、だっけ?スゴイ若そうだなぁ。

「あー!ちょっと!りゅーき!たいと!抜けがけ!!
自分、菊丸英二役の高崎翔太です!よろしくね♪」

「よろしくお願いします…。」

こっちおいでよ!とすごいニコニコした…高崎くん?に腕を引っ張られながら
他のメンバーもいる輪の中に入れられた。

「翔太!アカンよ!女の子そんなに引っ張ったら!」
「え?あっ!ごめんね!大丈夫!?痛くなかった!?!?」
「いや、平気ですけど…。」
「ほんと?よかったぁ!」

本当に笑顔がまぶしいって感じの人だ。

「竜崎さん、上島先生のお弟子さんなんやろ?すごいなぁ!
 あ、オレは大石役の辻本祐樹です!」
「上島先生って、昔から変わらなさそうだよねー。あ、オレは手塚役の馬場良馬ね。」
 「そうですね、全然変わってないと思います……。」
「あ、敬語じゃなくていいよ。
むしろ、こっちが敬語じゃなきゃいけないくらいだし。」

俺は張乙紘。台湾人と日本人のハーフなんだ、はい、これ。
といちごのど飴をくれたので、お礼を言って口に運んだ。
 

 
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