Tell me about U!
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〜Side Ryuki Takahashi〜
「なんか、ほんとビックリしたよね。」
「最初来た時は、なんかちょっとムスっとしてたし、先生にタメ口だったし。」
「そうそう。でも、あのダンスは本当に驚いたな。」
あの本読みの後、キャスト数人でご飯に行って、こんな会話をした。
ちなみに、今も仰向けでベットに体を沈めてさくのさんのことを考えている。
顔合わせがあったあの日、
今回は上島先生のお弟子さんが先生のアシスタントをするって聞いた時
新之助さんみたいな人が来るのかと思ってた。
でも、先生が言うには、
年は僕らと変わらなくて
でも、実力は確からしくて
ずっとアメリカに留学してた
女の子だと言う。
先生が色々話してくれていた最中に、彼女、竜崎さくのさんは現れた。
空港から直だったんだろうね、大きなスーツケースを引き下げてきた。
先生から仕事内容聞いてなかったのかな、
なんか……不機嫌??
長旅でお疲れだったのかな??
その日はさくのさんと話す機会はなかった。