mainT 短編・中編

□F・G・K・S
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「侑士!、新しい技名さ、『F・G・K・S』にしてよっ!」
 
「なんやねん、その『FGKS』って??」
 
「ミュの曲名!」
 
「は??『ミュ』って何??」
 
「君は知らなくていいよ!」
 
「はぁ???りみ、頭おかしなったんちゃうか??」
 
「失礼なっ!!いい曲なんだぞっ!『F・G・K・S』!!」
 
 
氷帝男テニのマネージャーで、俺の彼女でもあるりみが、俺の休憩中に
その「F・G・K・S」とやらを熱く語ってくれた。
 
どうやら「F・G・K・S」は
 
Fight on
Get on
Keep on
Step up
 
の略らしい。へぇ、いい歌詞やん。
 
「確かに、いい歌詞やな。
まぁー機会があれば使ってやってもかまへんで?
(んな機会ないと思うんやけどな。)
でも、何でなん?」
 
「アキシンさんが大好きだからっ!!!」
 
きゃー、言っちゃった! って赤くなった頬を手で押さえてる……。
 
「ちょい待ちっ!!!誰や、アキシンって!!!」
 
「えー、カッコよくてぇ、背が高くてぇ、いい声でぇ〜」
りみはそのアキシンとやらのことを語りだした。
 
「アカン!『F・G・K・S』絶対使わへん!!」
 
「えぇ〜、なんでぇ〜??侑士のケチ!
……。あ、もしかして、アキシンさんにヤキモチですか??」
 
何ニヤニヤしてんねん。かわええけど。
 
 
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