mainT 短編・中編

□矛盾
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私は最近、亮と付き合えることになった。
 
 
私は氷帝男子テニス部のマネージャーだけど、亮と同じクラスになったことないし、
正直、亮のことはまだ詳しく知らなかったりする。
(いや、誕生日だとか、多少のことは知ってるよ!!)
 
だから、今日は亮のことをもっと知りたいと思って裏から亮のプロフィール的なものをもらってきた!
(え?裏って何って?…そんなの言えないよ♪)
 
で!そのプロフィール、矛盾してるところがいくつかあると思うの!!
 
だから、その辺を今日、部活終わってから本人に確認しようと思います!!
 
 
 
  
  
「亮!!質問!!」
 
「!!りみ、入ってくるときはノックしろって言ってるだろ!!!」
 
「あ、着替え中でしたか。でも私、気にしないから!」
 
「気にしろっ!!」
 
「まぁまぁ、落ち着いて!私、亮に質問があるんだってば!」
 
 
忍足や跡部に後にしろ、とか部誌を書き終わってからにしろ、だとか言われたけど、そんなこと気にしてる場合じゃないのです!
 
「質問その1!亮は英会話が苦手なのに洋楽が好きなの?」
 
「悪いかよ…。」
 
「いいえ!でも、歌詞の意味わかんないのに好きなのかなぁって。」
 
「歌詞の意味はわかる!別に歌詞は会話じゃねぇだろうが。」
 
「あぁ、そっか♪じゃあ質問その2!
恥ずかしいポエムは苦手なのに何で洋楽は好きなんですか!!」
 
「は!?」
 
「だってね、亮。
洋楽の歌詞って、結構日本の曲より激しいと思わない?
なんかぁ〜“さぁ、やりましょう”的な。」
 
「なっ!!!!」
 
「りみちゃん、女の子が“やりましょう”とか言わないの!宍戸、真っ赤になっちゃったよ?」
 
「ジローの言うとおりやで、りみちゃん!」
 
「きっと、宍戸の言う恥ずかしいポエムって言うのは、忍足が書くようなポエムのことだよ!」
 
「せや!ジローの言うと…は!?何のことや!?!?」
 
「えぇぇぇ!侑士、ポエムなんか書いてんのかよ!!キモ!!」
 
忍足がポエム書いてるなんて知らなかった。がっくんさえ知らなかったんだから、当然か。
 
「きっと“君の瞳に乾杯☆”って感じだろうね…。そっか、そういう恥ずかしいか!
ありがと、ジローちゃん!」
 
「いや、りみちゃん!んなポエムなんて書いとらんって!!!」
 
「亮、いつまで赤くなってるの??
早く帰ろ♪今日はCSでスターウォーズやるよ!」
 
「!おぅ…。」
 
「俺ムシかーい!!」
 
忍足がまさかポエマーとは知らなかったし、亮のプロフィールの矛盾点は解決したし、これで満足だ!
 
 
「てゆーかよりみ、お前どこでそんな情報とってきたんだよ…。」
 
「ふふふ。データは取れている。」
 
「…。青学の乾かよ。」
 
「亮への愛は理屈じゃなーいっ!!」
 
「……。今度から、何か気になることがあったら俺に直接聞けよな。
わざわざ青学まで行くんじゃねぇよ。心配だろうが。」
 
あら、また真っ赤だ!
さっさと帰れバカップルって跡部に言われたし、今日はもう帰ろう。
今度青学との試合のときにでも、乾くんに忍足のポエムのこと教えてあげよーっと♪
 
 
 
 
 
 END
 


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