mainT 短編・中編
□M-1
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「おはよう!一氏!!」
「あぁ、真咲、おはようさん…。」
なんか、一氏がすごい凹んでる。
その凹み具合は小春ちゃんがU-17合宿に行った時と同じくらい。
「…また小春ちゃんとケンカしたの??」
「は???んなわけないやろ。ラブラブや!
つか、いつも通りのお前が信じられへん。」
「え、何でよ。何かあったの??」
「何かあったの!?!?そんなボケは求めとらん!!」
「いや、ほんとに何のことかわかんないし……。」
「お前、何年大阪住んどんねん!!!」
「いや、中学からだから3年目ですけど。」
「信じられへんっ!!!」
何を怒っているのかさっぱりわからない。
なんか、腹立ってきた。
「だから、なんなのさ!!」
「M-1グランプリが今年で終わりなんやっっ!!!!!!!」
・・・・・・。
「あっそ。」
「あっそ!?!?!?!?あっそって何やねん!!!」
「いや、だって興味ないし。」
「ひぃぃぃぃ!!!!聞いたか!コイツM-1に興味ないんやて!!
ホンマ信じられへん!!!これだから東京モンはっ!!!」
「悪かったわね、東京モンはお笑いに疎くてっ!!
そうよ、所詮私は東京モンよ!!」
「「ふんっ!!!」」
頭きた!
そりゃ、私は大阪に引っ越してきて、今年でやっと3年目ですけど?
だからって!あんな言い方なくない!?
M-1とか、知ったこっちゃないわよ!!!
最近あんまりテレビ見てないし!!
……元気なさそうだったから声かけたのに、
何でこうなったかなぁ。