mainT 短編・中編

□涙サプライズ!
1ページ/1ページ


 
よし!帰りのHRも終わった!
今日は周助もヒマって言ってたから、時間もあるはず!
 
 
「周助!!ちょっとゴメンねっ!」
 
 
周助の後ろに回って、目隠しをする!
(ちなみに海堂のバンダナ!)
みんな変な目で見てるけど、気にしない!
 
 
「りみ?どういうこと?
 僕、こういう趣味はないんだけど。」
 
「うん!私もないよ!」
 
「不二!ちょっとの間ガマンしてにゃ!」
 
 
同じクラスの英二と一緒に3人で席を立って、
そのままテニスコートへLet's GO!!
階段はゆっくりね!
 
 
「りみ、英二、何企んでるんだい??
 僕にこんなことさせるなんて、2人とも、わかってるよね?」
 
「う”っ……!」
 
「(英二!ここで折れちゃダメよっ!)」
 
 
そう、どんな真っ黒発言されたって、今日だけは我を貫く!!!
周助なんて、怖く……な…くはないけど、ない!!!
 
 
コートのベンチに周助に座ってもらって、2,3分待っててもらう。
うん、かなり周助様はご立腹だろうけど!
 
 
「周助!お待たせいたしましたっ!目隠し、外すね!」
 
「ふふっ!楽しみだなぁ!僕にここまでさせたんだからね。」
 
 
すっごい怖い!けど……
 
 
「せーのっ!!」
 
「「周助!・不二(先輩)!お誕生日おめでとう(ございます)!」」
 
「っ!!!」
 
 
わぁーっ!周助ビックリしてるっ!!
目が点だよっ!
 
だってね!だってね!
 
レギュラーも平部員も関係なく、
全員にチェックのミニスカはかせて、ラケットなんて持たずに、
今流行のアイドルの曲を歌って踊ってるんだから!!
もちろん、その全員の中に元マネージャーの私もいる!
 
そう、傍からみたらA*B48みたいなのっ!!
私、アイドルになってみたかったんだよね!!テヘッ☆
 
みんな顔真っ赤!!
タカさんは特別ラケット持ってもらって、バーニング状態!
でも、みんなちゃんと踊ってくれてる!
ふふふっ!楽しい!!
 
 
「周助!ケーキ!ろうそくの火、消して?」
 
「え?あぁ、ふーっ。」
 
「「おめでとう!!」」
 
 
歌って踊り終わったら、
コートの外にはテニス部ファンの子達がいっぱい!
女の子たちキャーキャー言ってる!
わぁー!!部員みんな恥ずかしそうっ!!
 
 
「やっぱ、恥ずいっスよ、えーじ先輩!!」
 
「でも桃、似合ってるにゃ!!」
 
「英二も似合ってるよっ!かわいいっ!」
 
「そ、そうかにゃ?りみもかわいいにゃっ!」
 
「えへへー!ありがと!周助、どうだった!?」
 
 
みんなは着替えにあり得ない位のダッシュで部室に戻ったけど、
私はまだそのまま。
早く周助に感想を聞きたいっ!
 
 
「ふふっ、楽しかったよ。ありがとうりみ。
 カメラ持って来たらよかったな。
 でも、どうやって全員を納得させたの?
 手塚に海堂に越前に荒井たちまで。」
 
「それは、色々!乾にも協力してもらったし!
 みんなに色々おごったし!
 まぁ、色々がんばったの!!」
 
「色々って……りみ、体売ったりなんかしてないだろうね?」
 
「それはないよ!みんな私と周助の仲を知ってるんだから!」
 
「それもそうか。
 ふふっ、それにしても、みんないい顔してたね。」
 
 
わぁ、周助すっごい笑顔!
よかった!
みんなが恥ずかしがってる顔、私も見たいな!
きっと、乾がこっそりビデオでも撮ってるよねっ!
かなり協力的だったから!
こんなデータとってどうするんだか知らないけど!
 
はぁ、苦労してみんな説得した甲斐あったなぁ!
周助が喜んでくれてよかった、よかった!
 
みんなが戻ってきて、ケーキ食べて、ジュース飲んで、
ちょっとテニスもして、すごい楽しかった!
 
 
「真咲先輩、約束、絶対守ってよね。」
 
「うん、わかってるよ!かわむらすしのお食事券!
 協力ありがと、リョーマくん!」
 
「もう2度とやんないから。」
 
「はいはい!じゃぁまたね!」
 
 
みんなと色んな約束がまだ残ってるけど、
今日はこの後も周助のお家に行って、
お姉さんの作ったケーキをご馳走になる予定だったりする!
裕太くんも帰ってくるの!
家族水入らずで過ごせばいいのに、私も入れてくれるんだって!
周助のお家に行くまでの道も手をつないで、
今日のサプライズの練習秘話とかを話した!
周助も手塚に「さっきのことは忘れろ。」とか言われたんだって!
周助は絶対忘れないだろうけど!
 
 
「りみ、楽しいサプライズありがとう。」
 
「いいえ、英二とノリノリで企画したので!」
 
「で、プレゼントは別にあるんだよね?」
 
 
はっ!!!!やらかした!!!
みんなに協力してもらうために、色々おごったり、約束したり……
はい、忘れてました……。
 
 
「忘れたんだ?」
 
「ごごごごごごめんなさい。」
 
「そっか。仕方ないよね、
 あんなサプライズ企画してくれたんだから。
 りみ、今日はお家に帰れないって、
 お母さんに電話しときなよ。」
 
「はいぃぃぃ!!!」
 
 
開眼!命令形!逆らえない!!!
 
結局!
私がサプライズされたわけでもないのに、
啼かされるはめになった!
さっき
「僕にしたんだからね。」
とか言って目隠しされたし!
そういう趣味ないって言ったのにっ!
 
周助さんは寝かせてくれないのね!
 
 
「りみ、今日寝れると思ったの?」
 
「いいえ!」
 
「そう、じゃあもう5ラウンドくらいイケそうかな?」
 
 
5って何!?朝までか!死ぬ!てか心読むなっ!
 
 
「そんな、死ぬわけないよ、
 りみのこと愛してるんだから。」
 
「周助……だいすきっっ!!お誕生日おめでとう!」
 

 
 
 
  
END 

 
(2011.02.28〜03.01 title by AKB48『涙サプライズ!』)
 


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ