Tell me about U!

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着替えに行こうと思い荷物をまとめていると
肩をトントンと軽く叩かれた。
 
「さくのちゃん!ちょっと聞きたいことがあるんやけど……。」
「ちょっといいかな?」
 
邑弥くんとハルくんだ。
どうやら、歌を少し聴いて欲しいようだ。
 
「ちゃんとハモれてた?」
「1度、2人ともお互いの音を良く聴いて歌ってみて。
 あと、そんなに力まなくていいから。」
「「はい!」」
 
稽古終わったばっかりなのに、熱心で……
その、人は見た目じゃないよなぁ、なんて思ったりした。
 
どうせなら、Bの2人も一緒に練習した方がいい。
そう思い、2人の方へ向かうと、別の人の声がした。
 
「あのさ、確かに寂しいかもしれないけど、
 寂しいのはお前らだけじゃないから。
 俺たちだって、初代が全員揃ったわけじゃないから、
 最初は寂しかったけど、出られなかったヤツらだって、
 すっげぇ悔しいし、寂しいと思う。
 ライバルズなんて、ほとんどみんなそうじゃね?
 寂しいのはみんな一緒。
 でも、新しい仲間がいるんだし、くよくよすんなよ。
 な?がんばろうぜ、このメンバーで。」
 
マサくんだ。
そうか、そういうことだったんだ……。
 
「あの、スイマセンでした。」
「悲しい空気とか、伝染すっからさ!楽しくやろうぜ!」
「「はい!!」」
 
どうやら、ヒデくんとたーくんは
他の四天宝寺Bキャストがいなくて寂しかったようだ。
今日のたーくんとヒデくんの不調はそのせいだったらしい。
 


 
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