小説
□イライラ
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カリカリ
カリカリ
大門大・・・。今、イクトにガン見されながら宿題やってます。
あ、俺の名前大問題って読まないでね。
「っあ〜〜!!わっかんねぇーー!!」
「マサル、頭悪いんだな」
「じゃあお前この問題解いてみろよ」
「マサル・・、俺、学校行ってない。解けるはずない」
んじゃ、馬鹿と 言 う な !
「くっそ〜・・・、マジでイライラすんぜ・・・」
そのとき、イクトがドアに向かって歩きだした。
「マサルの邪魔になりそうだから、俺も下行く」
俺にそうやって気を使ってくれたイクトにさえ、イライラしてくる。
・・・壊したくなってくる。
「待てイクト!!」
俺は振りかえったイクトに強引にキスをする。
「っ!?・・・マサ・・ル!」
イクトは俺の肩を必死で押し返すが、さすがに10歳の子供の力では俺に勝てるはずがない。
「やめろ!!マサル!・・・どうしたんだよ!?」