鬼徹
主に鬼白。
たまに鬼白夫婦+桃タロー。
あとはモブ白。
◆ほおはく※微ぐろ
※縫い物鬼灯さん
声にならない叫びとは、このようなものかと鬼灯は霞のかかった頭の中でぼんやり考えた。白い肌に映える、薄く紅い唇。その周囲の皮膚に赤い糸を通して煩く、そして忙しく動く口を止めてやったのだ。
縫っている最中に、運命の赤い糸の話を思い出した為か、鬼灯は思い付いたように自らの小指へ針を突き立て糸で肉を蹂躙した。
そうすると、本当に愛しい者と繋がるそれにふつふつと欲が沸いたようで。
神とさえ称される白澤にとって、血液とは――例えそれが己のものであろうとも――穢れだ。
口を縫われたことの痛みよりも、きっとこの血液にもたらされた苦悶が今の白澤の大半を占めているのだろう。ビクビクと痙攣しながら目を剥く白澤に、鬼灯はどうしようもない愛しさを覚えた。
「あなたはきっと私を愚かだとせせら笑っているのでしょうね。苦悶に満ちたこの瞬間でさえ、神に等しいあなたならばきっとすぐに忘れてしまう。」
壊れ物を扱うように、努めて優しく白澤の頬を撫でた鬼灯。白澤は己の目を疑った。
あれだけ非道なことをしておきながら何故。一瞬、鬼灯の表情が泣きべそをかいたようなものに見えた。先程のことと言い、今のことと言い、とうとう頭がおかしくなってしまったのだと白澤は痛みさえ忘れ笑ってしまいそうになる。
ヒク、と頬の筋肉が引きつり、今の白澤は見るに絶えない情けなさを滲ませる表情をしていた。
「私はあなたを愛してしまったのかも知れません。」
その瞬間、赤い糸から流れ込んだのは真っ黒な感情。鬼灯から流れたそれは、白澤の体を巡る。
しかし決して出ていこうとはしなかった。まるで意思を持っているように、白澤の体に穢れを振り撒く。
「私の愛は苦しいでしょう、白澤さん」
白澤の目は、虚ろに虚空を見つめていた。
::
「い…っ、痛ぅ…」
ぷつぷつと唇の周囲の薄い皮膚を縫い合わせていた糸を切り、抜いていく。
白澤の血で黒ずんでしまったそれは、まるで白澤の血ではなく、あの時流れた鬼灯の感情に染まっているように見えた。
痛みに疼く傷口を指で擦ると、白澤は不意に、心へ流れ込んだ断末魔のような形ない叫びを思いす。ほんの少しだけ考え込むと、鏡を見つめた。
「お前の愛は、悲しいよ。」
愛を知らない鬼の、哀れな足掻き。
白澤は静かに涙を流した。
鬼灯さんは愛情表現が破壊的だと思うんです。いや、丁の時代に愛されてなかった反動で、愛する方法が理解できてなさそうだなあと。
2013/09/12(Thu) 22:12
◆おにしろでこちゅう
白「ぎゃーっ!」
鬼「何ですか騒々しい。」
白「てめ…!ざっけんなクソガキィイ!わかっててやっただろ!」
鬼「はて何の事やら」
おにしろってでこちゅうできなさそうですよね。
いや、白澤さんおでこに目があるわけですからでこちゅうしたら唇が眼球ダイレクトにあたるわけだし・・・そんな話!
2013/09/11(Wed) 02:40
◆アホな鬼灯様が白澤様を好きすぎるはなし
「女の子はいいねえ。かわいくって柔らかくてさ、最高だよ。」
「男もいいですよ駄獣さん。見なさい、この割れた腹筋。」
「きったねぇモン見せんなよアホ鬼神。」
「なんです、上腕二頭筋の方がいいなら早く言いなさい。」
「だからきたねぇモン見せんなって…目に毒過ぎるだろうが。」
「あぁ、あなた私の胸筋が好きなんですね。まったくいやらしい駄獣だ。」
「もうお前喋るな。頼むから。何が悲しくて野郎の汗臭い筋肉なんて見なきゃいけないんだよ、どうせなら女の子のおっぱいが見たいわ!」
「見ようと思えば見れるでしょう、本来ならば神獣に性別はない筈です。女になってみるのは如何ですか?」
「果てしなく嫌な予感しかしないからやめとく。」
おちなんてないよ
2013/06/18(Tue) 12:09
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