戦国ノ書 壱
□第六章 再会、奥州城下町
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「もしもし?母さん、
今日は・・・帰って来れるんですか?」
『あー、無理ね。仕事が忙しくて・・・』
『このあとはどうする?』
「あ、雷華ちゃんちょっと待って。」
嘘だな。
じゃあ、何で父さんじゃない男の声がするんですか?
やっぱりな。今日も男の所に行くんだろーが。
確か・・・同じ会社の専務でしたっけ?
前、電話で話してるの聞きましたし。
あ、父さん帰って来た
扉を開けようとすると、
「あーん、もーっと遊びたかったのにぃ〜」
「悪いが、また明日にでも」
「きゃ〜やったぁ♪
じゃあ〜、またいつものトコでぇ♪」
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