戦国ノ書 壱
□第十五章 夢の中の訪問者
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『・・・乃、信ー乃!
起きろよ、信乃!』
ん・・・?
目を開けるとそこは、
見馴れた私の部屋だった。
そして起こしたのは見馴れた顔のー
「佑、助・・・!?」
『やっと起きた〜、
お前はさー、ほんと何時になったら一人で起きんの?』
「何で・・・?
佑助は向こうに居るんじゃないの!?」
『え?向こうって・・・何?
ほら、さっさと着替えてさ、今日は俺部活無いし遊びに行こ!』
「え、待って佑助!」
『あ!服くらい自分で選んでよ?』
「そーじゃなくて、」
まるで、ついこないだまでフツーに繰り返されて来た朝みたい。
でも、どーなってんの?
だって佑助は・・・
【ーーー目を覚ましなさい】
誰・・・?