戦国ノ書壱 続

□エピローグ&あとがき
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【ふぅ、良かった良かった。

これで嵐は去ったといったところかなぁ?】


術を用いて雷華と信乃の無事を見届けた、
戦神・毘沙門天―――

雷華と信乃をこの世界へトリップさせた張本人は安堵した表情で、
術で作り上げた画面を宝刀で消した。


【・・・そう。

これはあの娘達の新たな始まり。

また苦難や試練が訪れようとも、
きっとあの娘達なら『均衡』に捕われること無く、
進んでくれるはずだ。



さて。謙信は今何をしている頃かなっ♪ふふふ〜】


毘沙門天は一瞬にして戦神としての顔から通称・ストーカー神の顔へと変貌を遂げた。


【ああっ、抹茶を飲む姿も美しいっ・・・!

クソッ、謙信の傍に仕えるあのくのいちに私はなりたいっ!

いや、この際だ。
謙信が座る畳でも構わな、・・・たっ堪らなッッ!!】


―――何がこの際だ。

雷華がこの場にいればきっとそうツッコまれたであろう毘沙門天は、
自身の力を司る宝刀を転げ回る内に蹴りあげた。


すると、



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