戦国ノ書 壱

□〜雷華・信乃〜
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「え!!
じゃあ何、姐御は奥州にいんの!?
無事で何より♪」

「姐御言うな!
りょくちゃんこそ甲斐に居るのかよ!?
無事でよかったです」

おそらく半日位ぶりに聞くお互いの声に何処かホッとした。

やはり知っているゲームの世界とはいえど、
自分一人では心細い。

「りょくちゃん、やっぱりこれってtripだよな!?

私、政宗様と小十郎さんに会えたんですけどっ!」

「おぉ〜!
私も佐助とゆっきーとお館様に会ったぜ♪」

「Realy!?
佐助さんと幸村さんとお館様に!?」

「生の殴り愛、見ちった〜」

「うわ〜っ!
私も見たいんですけどっ!」

雷華と信乃は一旦携帯から耳を離し、
それぞれ政宗や佐助等に報告した。

「さっき言ってた友人は甲斐に居ました!」

「甲斐・・・武田領に居るのか」

「Ah?何だ、っつーことは・・・」

「まっ政宗殿!?
政宗殿のお声が聞こえるでござる!」

政宗が何かを言う前に、雷華の携帯から幸村の騒ぐ声が洩れた。
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