戦国ノ書 壱
□〜雷華・信乃〜
2ページ/8ページ
「え!!
じゃあ何、姐御は奥州にいんの!?
無事で何より♪」
「姐御言うな!
りょくちゃんこそ甲斐に居るのかよ!?
無事でよかったです」
おそらく半日位ぶりに聞くお互いの声に何処かホッとした。
やはり知っているゲームの世界とはいえど、
自分一人では心細い。
「りょくちゃん、やっぱりこれってtripだよな!?
私、政宗様と小十郎さんに会えたんですけどっ!」
「おぉ〜!
私も佐助とゆっきーとお館様に会ったぜ♪」
「Realy!?
佐助さんと幸村さんとお館様に!?」
「生の殴り愛、見ちった〜」
「うわ〜っ!
私も見たいんですけどっ!」
雷華と信乃は一旦携帯から耳を離し、
それぞれ政宗や佐助等に報告した。
「さっき言ってた友人は甲斐に居ました!」
「甲斐・・・武田領に居るのか」
「Ah?何だ、っつーことは・・・」
「まっ政宗殿!?
政宗殿のお声が聞こえるでござる!」
政宗が何かを言う前に、雷華の携帯から幸村の騒ぐ声が洩れた。