戦国ノ書壱 続
□第二十七章 決意のその先
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「「はあっ!!」」
―――ギィン!!
ガッ、ドシュッ!!
初っぱなから関節剣を私向けて、
まっすぐ伸ばしてきた半兵衛さんの攻撃を跳ね返すと関節剣が離れたのを狙って、
半兵衛さんとの距離を一気に詰めて反撃を図った。
「ふむ・・・随分と勇ましいことだね。」
「そいつは、どうもっ!!」
そこから、息つく暇もなく戦いは本格的に始まった。
―――誰も、この先に巻き込ませはしない。
私が此処で、全部を負うか全部を終わらせる。
だから信乃、ごめんなさい。
私は多分どの道、アンタとの約束破るかも。
約束破られんのが嫌いな私が破るとか、
矛盾してますよね?
だけど、アンタや此処で出来た大切な物、
守るんならこうするしか無いから。
だから―――、ごめんなさい。