戦国ノ書壱 続

□最終章 新たなる始まり
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「おお!!ならばそれをー、む?佐助どうかしたのか」


「ごめん、旦那。
俺様ちょっと用思い出してさ。

悪いんだけど〜、団子自分で取りに行ってもらっていい?

少し掛かるかもだからさ」


「?それは構わぬが・・・
その用とやらが終わったら佐助、
お前も今日は休んでおけ」


「助かるよ、旦那♪
寝る前にきちんと歯磨いてよ〜?」


「分かっておるっ!!」


旦那の姿が見えなくなったのを見計らって、
屋敷の外へ塀を飛び越えて出た。


「人様んちに上がるんなら挨拶の一つや二つ、
したらどうなの?


・・・ねぇ?伝説の忍さん」


「・・・・・・」


俺様が声を掛けると音も無く、
目と鼻の先に伝説の忍―――

風魔 小太郎が姿を現した。


「こないだはどーも!
いや〜酷い目に遭ったよ、まったく」


風魔 小太郎は相変わらず無言のままだ。

ちなみに風魔と直接会うのはこれで二回目だったりする。


前回はかすが共々、
こてんぱんにやられただけあって油断出来ない。


「で?今日はわざわざ出向いて何の用?

あんたの主に大将の首を狙えとでも命令された?」


「・・・・・・」


風魔は特に反応する事無く、
懐に手を入れた。

雷華と信乃の誘拐がやっと解決したと思ったけど・・・
あっちがやる気なら、
やるっきゃないね。


俺様も腰に装備した大型手裏剣を構える姿勢になろうとしたその時、


カリカリカリ・・・


「・・・ん?」



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