高い高い建物の屋上に、白くて赤くて短い髪を揺らす1人の女がいた。高い建物から見下ろす、他の建物も十分高いがこの建物は他の建物より何倍も高かった。彼女はそんな高い建物から蟻のように小さい人間を見下す。人間を見下す。そんな彼女の近くを蜂のようなロボットが通り過ぎる。特に彼女は何をするでなく、見るだけだった
『ねぇ、モルン…僕はこの世界が嫌いだ』
彼女は右手の中指にはめている指輪に話しかけた。すると、指輪は光り出しだんだんとその形を変えていく
『こんな世界……滅べばいい』
「……ガルルッ」
『君もそう思うよね』
「ガルル」
僕の味方はモルンと潤さんと家賊だけだよ。と、無表情で答える彼女。そこに飛行船が飛行してきた。大きなテレビを流しながらニュースをやっていた
『また、これか…』
ニュースの内容は簡単である。心をもったロボットが造られたとのことだ
『別に心を持とうが持たないか、どっちでもいいよね』
アトムという心をもったロボット。ホント人間よりはロボットの方がいいよ
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