苦し紛れ

□心あるロボット
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そういえば、学校なんてのがあったね。うん、僕はとっくに卒業してるよ。だって、つまんないし群れたくないし


『ん?あれって…』


今日は日曜日学校というものが休みな日…まぁ、僕には関係ないけど。家にいるのもあれだから人気のない森に散歩してたんだけど…。テレビのニュースであれほど騒がれていたロボット、アトムがいた。何か考えているのか、それとも僕がクセで気配と足音を消している為か、アトムは僕に全くと言っていいほど気づいていない


『ねぇ』

「うわぁっ?!」

『…驚きすぎだよ』

「ごめんなさい!………あ、あの」

『ん?あぁ、ごめんごめん触りすぎたね』


あれほどニュースで騒がれたロボットが目の前にいるんだよ。気にならない訳ないじゃん


「あの、君は誰?」

『人に聞く前に自分から名乗れば?…まぁ、僕は君を知ってるし…今回は特別に僕から名乗ってあげるよ。僕は零崎博織だよ』

「えっと…博織さん?」

『そうだよ。で、君はこんか所で何してるの?』


そう問いかけたら、アトムは暗い表情になった。まぁ、そんな個人的な事を無理に聞こうとは思ってないから、と付け加えて答える。何かアトムって礼儀正しいし、敬語なんだよね…別に嫌じゃないけどなんだかなー


















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