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【Love me darling!】
『おっきくなったら○○さんのお嫁さんになる』
それは、女の子が幼い頃に一度は言う常套句。
言われる側として、その時はまぁいいとしよう。
相手は自分の腰までしか身長がない、「好き」の意味すら分かってないような子。
恋愛対象になるはずがない。
故にこの台詞が最大の効力を発揮するのは、その女の子が心身ともに育ってから。
なおかつ、その子が昔この台詞を言ったということを覚えていなければいけないわけで。
「たけ兄ーっ!朝だよーっ!」
「…………おぅ」
携帯を開くとやっぱり7時だった。
カーテンから覗く朝日が少し眩しい。
「……起きるか」
口に出したものの、身体は一向に起こせそうにない。
寝たのが朝4時ならしかたないだろ。
「ちょっとー!たけ兄ーっ!」
「はいはい」
言いつつ布団を被り直して二度寝をスタンバイ。
このまま睡魔に導かれるまま落ちてしまおうそうしよう。
そしてごろりと寝返りをうつと、
「おはよ、たけ兄」
先まで名前を呼んでいた少女が目の前にいた。
「…………いつの間に忍び込んだ」
「眠たいのは分かるけど、朝ご飯できてるから下で食べよ?」
話聞けよ。
「そ・れ・と・も、」
彼女はぴとっと小さな身体を俺に寄せてきた。
「このまま私と――」
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