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□魔法使いたちの一日
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静臨 校長と魔法薬学の教師




「イーザーヤー先生よお。呼ばれた理由はわかってんだろうなあ」
「単細胞生物が考えることなんてわかるわけないじゃん」
「殺す!」
「物騒だなあ。人殺しなんかしたらそれこそ例のあの人とか呼ばれるようになっちゃうよ?やめといた方がいいんじゃない」
「うっせえ!ゴチャゴチャ言ってないで死 に や が れ!」
「おおっと。危ない」
飛んできた本棚をイザヤはすんでで回避する。
マグルとのハーフである彼がシズオ・ヘイワジマがかの有名なホグワーツの校長を勤め魔法界の重鎮である理由。
それはその純度の高く強大な魔力と共に、巨人族並の怪力を持っていたからであった。
「相変わらず沸点低いねえシズちゃん。湯だりあがって死ねばいいのに」
雇われの一教師としてはありえない暴言を吐いたイザヤ・オリハラ。
杖をシズオに構え鋭く叫んだ。
「セクタムセンプラ!」
途端シズオの体を覆うローブが裂け、鮮血が校長室に散る。
些細な怪我をものともせずシズオは近くの水晶玉を投げつける。
「死ねえええええ!」
「やなこった!」
わずかにイザヤの黒髪を巻き込み砕けた。
「いっ!?」
イザヤがめり込んだ壁に目を向けた間にシズオの蹴りが炸裂する。
「うらあああ!」
すごい勢いで向かってくる長い足に杖を向ける。
「ステューピファイ!麻痺せよ!」
「がっ!」
石のように動きを止め、蹴りを繰り出した体勢のまま床に落ちる。
低い呻きを上げて転がるシズオを見下ろしイザヤは笑う。
「ははっ。いい気味ー」
「ぐっ…」
殺意が強烈にこもった視線でイザヤを睨むシズオ校長。その腕がピクリと動いた。
「えっ!?」
イザヤが間抜けな声を上げると同時にシズオが跳ね起きる。
「しゃらくせえ!」
「は!?」
「イーザーヤー!」
「なんで効かないわけ!?」
予想だにしない事態に珍しく戸惑う。
こうなったら、とイザヤは奥歯を引き結ぶ。
「インペリオ!服従せ…」
「エクスペリアームス、武装解除だ。てめえ、危ねえ呪文使うな」
ひゅん!とイザヤの杖が飛び、校長室の壁に突き刺さる。
「くそっ!」
逃げる暇もなくイザヤは両腕を拘束された。
「おいイザヤ…」
近いサングラスごしの瞳を精一杯睨み付け威嚇する。掴まれた腕がびくともしないのが悔しかった。
「ヤらせろ」
「絶っっっ対嫌だ!」
質問を待ち受けていたかのような即答。
「絶対嫌だ!シズちゃんなんかに…!」
「はぁ?いつもよがって好き好き言ってるくせに?」
「…。い や だ」
「チッ、わかったよ」
「って言っときながらなんで脱がしてんの!?」
「うっせーな。黙ってろよ」
「んっ…」



アーッ!\(^p^)/



――――――
どうやって黙らせたのかはご想像にお任せします。臨也先生はきっと純血種。
書くの楽しかったです、まる。
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