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□魔法使いたちの一日
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ハロウィーン企画

スリザリンの先輩後輩




「ミカドせんぱーい。魔法薬の宿題やりましたー?」
「あ、アオバ君。おはよう」
ミカドは深緑のローブをはためかせて首をかしけだ。
「魔法薬の宿題?」
「そうそう。蛇とネズミのヤツです」
「終わったけど」
「本当ですか!ちょっと写させてください!」
「えー。というか学年違うでしょ君」
「俺あの人に嫌われてるから課題特別多いんですよ。しかも難しいの」
「イザヤ先生か。しょうがないなぁ、いいよ」
僕もあの人嫌いだし、ミカドが一瞬心底嫌そうな顔をしたのをアオバは見逃さなかった。
「ありがとうございます!」
ぐるぐるに巻かれた羊皮紙をアオバは受け取り談話室の机に座る。
「そういえば今日、イザヤ先生が校長に呼び出されてましたよ」
「シズオ先生が?」
「何かやらかしたんですかね?早く首になればいいのに」
「さあ?」
ミカドは興味なさそうに自分の書いた式を眺める。羊皮紙には彼らしく几帳面な字が並べられていた。
「あ、アオバ君なんで僕の宿題なんか知ってたの?」
「ミカド先輩のことならなんでも知ってますって」
「…気持ち悪いよ」
「そんな!酷いですよ!」
アオバは最後のピリオドを打って大げさに手を広げる。
「ありがとうございます!助かりました」
「早いね。じゃあ僕は行くよ」
宿題を手に取りアオバに背を向けるミカド。
歩き出した彼を背後から抱き締めるように、口に何かを入れた。
「宿題のお礼です」
「甘…」
ミカドは顔をしかめタフィーを噛み砕く。
「何味でした?」
「ミルキーハニー」
「あは。ミカド先輩のキスの味だ」
嬉しそうに笑ったアオバにミカドは肘鉄を入れた。
「もう!こないだのダンスパーティーの誘い断るよ!」
「ああすいません!すいませんってば!」





――――――
ハリポタパロの意義は…?
食べたのは百味タフィーです。
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