過食症

2000年以上も前、古代ローマ人は奴隷制度を発明し、現代日本よりも遥かに贅沢で豊かな飽食の時代を送っていました。当時の貴族たちはみな過食症だったと言われています。古代ローマではありとあらゆる美食が王族の前に集まっていましたが、同時に美についてもどん欲に研究がなされ、絵画や彫刻が発達するだけではなく、貴族階級自身のダイエットにも高い関心が寄せられていました。しかしダイエットとはいえ、彼らは食事を我慢することがありませんでした。半裸で寝そべり、すべての食べ物を心おきなく食べ、そのあとに奴隷に長い羽で喉の奥を突つかせ、吐き戻していたと言われています。それが当時、最高の贅沢でした。

これを読み気分が悪くなった方は正常です。しかし古代ローマ人のように食べ物を食べたいだけ食べ、吐いてしまいたいと欲求した人は、過食症の傾向があるかもしれません。  過食症とは「神経性大食症」とも呼ばれ、摂食障害の一部です。  二つのタイプに分かれ、一つは排出型、二つ目は非排出型と呼ばれます。

排出型は一度に大量の食事をとり、その後、嘔吐、下剤、薬物、絶食などによる「代償行動」を行います。食べる前から吐いたり、下剤を乱用することを前提としているため、その量や回数は増加する傾向にあります。勿論健康によくない行為です。自己誘発嘔吐によりカリウムなどの電解質が減少し、不整脈や突然の心停止を引き起こしたり、咽頭に傷を生じたり、胃酸により歯が溶けたりなど、よいことは一つもありません。それでも家族や知人の前では普通に食事をとり、すぐにトイレで吐いてしまうということを繰り返す人もいます。

二つ目の非排出型は、大量に食事をしたあと、絶食をしたり、過度の運動をしたりします。  そのため過食症の人は必ずしも太っているわけではありません。むしろ痩せていることも多いのですが、食べては吐く行為に強い罪悪感や羞恥心、自己嫌悪を抱えていることが多く、そのため人目を避けた生活スタイルを数年間もとることがあります。

そのうち強いコンプレックスに苛まれ、自傷行為を経て自殺に至る場合があります。その確率は拒食症のそれよりも高いとされています。  また過食症にはチューイングと呼ばれる行為もあります。チューイングは口にした食べ物を飲み込まず、噛んでは吐き出しということを繰り返すことです。これでは食事になりませんし栄養も勿論とれません。  過食症も拒食症と同じく心因性の病です。周囲の理解が必要となり、根気よく、長い目で治療して行く必要があります。


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