novel No.1 .


□pocky's day
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11月11日。


手塚が大量のポッキーを持って家に来ました。



「どんな冗談?」

「冗談じゃない。俺はお前とポッキーゲームがしたいんだ」

「僕はしたくない」

「なっ…」



まぁ一応、部屋まではお通しましょう。



「あの唇が少しずつ近づいてくる感覚……憧れないのか」

「うん憧れない」

「…まったく…。素直じゃないな」

「君ってそんなにアホだったんだね。うん、止めよう。いま君に幻滅しかけてる」

「幻滅…だと?………仕方ない。わかったよ」

「手塚…よかった…やっぱり君は健全な…」

「俺が持ち手から食おう」

「そうじゃないだろ!つか今まで僕持ち手で話進んでたの!?」

「あぁ。…知らなかったのか?」

「知るか!」

「てっきりテレパシーが通じているものだと…」

「君本当バカだね」

「まぁ、話はまとまったな。じゃあ始めようか」

「え、一ミリもまとまってな……待って、手塚…やめっ…うわぁぁぁぁぁあ!」



……



「ん…」

あれ、寝て…たんだ…

手塚、帰っちゃったよね…



………

!?


なんだこれ!

口にポッキーが…


しかも持ち手から食われかけてる…



まさか手塚…!





一人ポッキーゲーム、してたんだ…





少し手塚が可哀想になってきた不二でした。



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