もみじ饅頭２
□今日は何の日？
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「あ、泉〜」
朝一番泉が見れるなんて幸せ〜。
「よー」
「早よっ、あのさ、今日の放課後‥」
「あ、いっずみー！早よっ！」
「おぉ、田島。早よ」
「浜田も早よ！」
「お、おぅ」
「なぁなぁ、今日さ放課後俺と阿部と花井で三橋ン家行くんだけど泉は？」
「え？」
ま、マズイ！
今日は…今日は…今日だけは…！
【今日は何の日？】
「あー、じゃオレも行こうっかな」
「おし！あ、浜田は？」
「お、俺？俺は…」
泉、今日が何の日か忘れたのか？
「浜田も一緒に来いよ！な！」
ホントは俺ン家で過ごしたかったケドまぁ泉といれるんならいっか。
「あ、じゃあオレも参加で」
今日は野球部は練習がないらしい。
何でも業者が来てグランドの土を足したりとかするんだとか。
授業が終わった後、三橋と阿部と田島と花井と泉と俺で三橋ン家まで行った。
「お邪魔しまーっす」
「俺三橋ン家初めて」
「あ、そーいやそうだったな」
「つかカレー食ったメンバーじゃん！」
「おぉ、そーいやそうだな！」
何かオレ疎外感…。
「あ、三橋、飲み物の用意手伝うよ」
「あ、あ、あり、がと、阿部くん」
「いーって」
「なー花井ーマッサージしてー」
「俺がして欲しいくらいだっつの」
な、何か…。
「泉」
「あ？」
「三橋と阿部ってデキてんの？」
「そーだけど？」
「花井と田島ももしかして…」
「そーだけど？」
や、やっぱそーなんだ…
「何落ち込んでんだよ」
「だ、だって…あ、泉」
「何だよ？」
「きょ、今日何の日か覚えてる？」
「え？…さぁ？忘れた」
な…！
「え、ちょ、マジで覚えてないの？！」
「何だよ、誕生日なら済んだろ？」
ホ、ホントに忘れてら…