もみじ饅頭2

□合宿の夜はふざけるに限る
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「は〜いいお湯だったね〜」
「あ゙ーあぢー」
「本やん湯舟浸かり過ぎなんだよ」
「そーゆー慎吾だっ‥」
「和さぁんっ!」
『ん?』

【合宿の夜はふざけるに限る】

「俺…俺嫌です!」
「でもな、一応決まりだから…」
「か、和さんは…俺と離れて嬉しいンですか?」
「いや、別にそんなコト…」
「じゃ何で俺と和さんが一緒の部屋じゃダメなんですか?!」
「何あれ」
「準太のいつもの病気〜」
「和己も若い嫁貰うからあんなコトになるんだよ」
「ね〜」
「…俺時々ヤマちゃんと本やんの会話についていけない時あるんだけど…」
「だから何度も言ってるけど俺とお前は学年が違うから‥」
「俺監督に頼んできます!」
「えぇ、準太?!」
「あ〜ぁ、お嫁さん暴走しちゃったね」
「な」
「……準太!」
「お、和己追いかけてったよ」
「決断まで約26秒」
「ヤマちゃんそれ携帯まで出して測るコトか?…とりあえず布団敷くぞ」
「やだ、慎吾が言うといやらし〜」
「はぁ?」
「お前マジでいやらしいな」
「何言ってんだよ!早く敷くぞ!」
「は〜ぃ」
「はーい」
「…ふー、さ、歯ァ磨いて‥」
「本山さん‥いや、裕史さん!」
「あ、そんな…やめて!圭輔さん!」
「…なぁ、何やってんの?」
「旦那が出張で帰って来ない時に家に訪ねてきた不倫相手と奥さんの図〜」
「何で俺が奥さんなんだよ」
「じゃあ明日は俺が奥さんでいいよ」
「…俺マジでお前らについていけ‥」
「はっ!あなた!」
「え?」
「ご、ご主人!こ、これは違うんです!」
「は?ご主人って…旦那役俺?!」
『ピンポーン』
「勝手に巻き込‥」
「ご主人、僕は裕史さんのコトを愛しています!この気持ちはご主人に負けるつもりはありません!」
「圭輔さん…」
「ぇ、俺‥」
「そんな!確かに僕は卑怯だ、泥棒だと言われても仕方のない男です」
「ちょ、俺何も言ってないんですけど?!」
「あなた止めて!これ以上圭輔さんのコト悪く言わないで!悪いのは私なの!」
「ちょ、だから俺何も…」
「裕史さん!」
「圭輔さんっ!」
「あーもーやってらんねー。俺は歯を磨きに行ってくる」
「ご主人!…ありがとうございます!」
「あなた…!ごめんなさい、ありがとう」
「ちょ、どういう展開になったの?!」
「ご主人が俺達の愛に負けて奥さんを俺にくれた」
「これで終わりか?」
「う‥」
「はー、疲れた…」
「おぉ、和己。準太は止められたか?」
「あぁ、監督の説教くらってきた…」
「無理だったのかよ」
「はっ、あなたは…」
「え?」
「裕史さん?この人は一体…」
「まだ続いてんの?!」
「…久しぶりだな、裕史」
「和己さん…」
「ちょ、和己も何でいきなり理解してノリノリなワケ?!」
「普通はノるだろ」
「いや、ノらねぇよ!」
「和己〜、歯磨きに行こ〜」
「行こ行こ」
「あ、あぁ」
「…しかも終わってるし!やってらんねぇー」
「慎吾、行かないのか?」
「か〜?」
「か?」
「…ヘイヘイ、行きますよ」
「わ〜やっぱり慎吾が喋るといやらし〜」
「お前マジでヤバイな」
「何がだよ!」
『いやらしさが』
「和己…俺あと2日もコイツらと一緒無理なんだけど…」
「ヤマちゃんと本やんは仲良いなー」
「…普通の感覚の俺がおかしいのか?!」

END
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