最後に笑うのは誰?

□第1話
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私は転校してきてちょうど半年。
だからそれまで知らなかったんだけど、このクラスにはもう二人女の子がいるらしい。

名前…は、よくわからないけどもう少しで戻ってくるとか。


なんでも、一人は病気を患ってしまって国外の病院に入院していたんだとか。もう一人は家の事情らしい。

どんな子なんだろう?丁度、今日来るらしく今まで楽しみにしていた。


「どんな子なんだろうね!楽しみだなぁ。」

京子が話しかけてきた。この子とは半年前からの付き合いだけれどまるで昔からの仲のように接している。

「うわぁあセーフッ!遅刻は免れたッ!」

「十代目!朝の運動まで欠かさないとは流石です!」

「なんだお前も朝練かー?」


今ギリギリで入ってきたのはツナこと沢田綱吉で、それについてきたのは獄寺隼人。
そして、つい先ほど野球の朝練から帰ってきたのが山本武。

この三人は特に仲が良くいつも一緒にいる。


「あ、お…おはよう京子ちゃん、みお!」


「おはよう、ツナくん。」

「はよーっす。」


皆で集まって話していると、担任が来た。


「よし、お前ら席着けー。ほら、戻ってきたクラスメイトがいるぞー!皆拍手で迎えてやれ!」


「凛と佳奈じゃない?」

「帰って来たんだぁ!」


ざわ、ざわと騒がしくなる教室。
そこで入ってきたのは、ひと際目立つ容姿の女の子達。

髪は染めたような茶髪をかなり上の方でアップにしたポニーテールにピンクのリボン、スカートを極力短くした子が宝城 凛(ほうじょう りん)と言うらしい。

もう一人は、薄い茶色で肩よりは短い髪を巻いている子で、名前は笠原 佳奈(かさはら かな)。


「みんなぁっ久しぶり!またよろしくねぇ!」

「よろしくお願いしまーっす☆」


二人とも、化粧なんかしなくても可愛いと思うんだけどスゴク厚化粧かも。目元とか黒っぽすぎて元がよくわからない。

「じゃあ、宝城は…笹野目の後ろな。笠原は…窓際の沢田の隣。」



「あれぇ、誰かな?」

「あ、笹野目 みおです、よろしくー」

「(久しぶりに来たと思ったら何よ、あんまり私に注目してないじゃない。だいたい私の前の奴何よ。なんでこいつの方が人気あるわけ…信じらんない。)よろしくね、みおちゃん♪」

なんか寒気がしたけど、気のせい
…とは思えないかも。



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