時華

□1*夢現
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生きている者は
数えるほどしかいない。



辺りに立ち込める

死臭

死に向かう者の声にならぬ呻き
苦悩を現す叫び、

うめつくす鉄のにおい

ゆらゆらと、
未だ燃え盛る焔、

焼けた人肉の
なんとも嫌悪感を覚える臭気


そして、
腐敗した血肉の臭い―。

空は曇天―。
今にも雨が降り出さんとする

地には、

志半ばで散っていった
持ち主の無念を表すかのように
血を浴び、ぱきりと割れた刃が
数え切れぬほど

突き刺さっている。



―――――ここは戦場――





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