時華
□3*出会い
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声は、出ない。
けれど、
そう、事実、私は死ぬ気だった
最初は、戦争に巻き込まれて死んだ
みんなの仇を穫ろう
―と
護られてばかりだった世間知らずの幼い私は
本気でそう、思った――
ただただ、彼らを奪った
天人が戦争が赦せなかった。憎かった
けれど、復讐を―と考えているうち、
ちっぽけな私は、下らない自己陶酔と
惨めな自尊心に取り付かれ
何時の間にか
悲劇のヒロインのつもりになっていた
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