詩
□クリスマス
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今日はクリスマスイブ
恋人たちにはとても甘くて幸せな一日
昔
私もイブには彼氏のためにプレゼントを用意して
おしゃれな店で食事をして
夜はありきたりだけどラブラブな一夜をすごしていた
今
私の傍らにはスヤスヤと寝息をたてている二人の娘
ロマンティックというよりもアットホームなクリスマスのディナーとケーキ
そして私は子どもたちのサンタクロース
年月の経過とともに
いつのまにかプレゼントももらう側からあげる側に…
ふと 子どものころのクリスマスを思い出す
朝起きると枕元にプレゼントが置いてあった
見つけて｢やったぁ｣と喜んで
ワクワクドキドキしながらあけたあの瞬間
サンタさんにお願いした物とは違った年もあった
そしてある年パタリとこなくなった
あの日の落胆
もしかしたらと期待して
だけどやっぱりこなかった翌年のクリスマス
いつしか大人になって彼氏と過ごすようになったクリスマスイブ
渡し合ったプレゼント
そして今
時は巡って
私がサンタさん
子どもたちは10日以上も前からずっとサンタさんを待っている
本当はニセモノのサンタクロースを
毎日瞳を輝かせワクワクしながら
｢おりこうさんにしないとサンタさんがこないかもしれない｣と言って色んな苦手をがんばって
プレゼントはそんな子どもたちに見つからないように何日も前からもうこっそり用意してしまってある
今夜
子どもたちは天使の寝顔でスヤスヤと寝息をたてている
枕元にこっそりプレゼントを置く瞬間は
実はけっこうワクワクドキドキ
もしかしたらこれは
子どもの時以上の楽しみかもしれない
明日の朝目が覚めたら
一番にどんな顔をするだろう
きっと瞳をキラキラさせて口は思いっきりにっこりして
｢わ〜いやったぁ！サンタさんきてくれたぁ！｣
きっとこんな声が聞けるんじゃないかな…
静かな夜
いつのまにか昔の彼氏は子どもたちと一緒に寝息をたてている
今年で3回目のサンタの役は
今年も私がひとりじめ
子どもたち
今夜は途中で起きないでぐっすりおやすみ
サンタさんはひそかに祈る
もうすぐくるよ
キミのプレゼントをもって
サンタさんがやってくる＊＊＊