書庫
□chocolate time
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「でも、お見舞いって何を持ってったらいいのかなぁ?」
相変わらず、女子のおしゃべりは続いていた。
「お菓子とか?」
「あの子、チョコ好きだから、大橋駅でチョコケーキかなんか買ってく?」
「それいいかもね♪」
"チョコケーキ”
聞いたとたん、口の中に唾液があふれてきた。
チョコは僕の好きなものの中でもダントツだ!!
なんだか急に彼女に対する親近感がわいた気がする。
そっかぁ。
水野さんもチョコ好きなのかぁ・・・。
うまいよなぁチョコ。
あ〜!なんか無性にチョコケーキが食べたくなってきた!!!
放課後買って帰ろうっと♪
キーンコーンカーンコーン
2時間目の授業の合図がなり、担任が教室に入ってきた。
「ほら、席につけ〜。」
「今日は教科書31ページからだったな。その前に…小崎ー。」
「はい?」
「お前の家、たしか大橋駅の近くだったろ。このプリントを水野の家に持って行ってくれるか?」
「はい。」
「頼んだぞ。」
「じゃあ、31ページの1行目から、本田。訳してみろ」
「はい。This bag is 〜」