書庫

□サンタさんの恋人
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私はワクワクドキドキしながら、トナカイの部屋のドアを叩いた。

コンコン

「カイ?
そろそろ時間だよ〜」

呼びかけるが、返事がない。
いないのかな?
失礼してドアをそっと開けてみると、カイはふかふかの干し草のベッドで気持ち良さそうに眠っていた。

「カイ。そろそろ起きないと、出かける時間だよ?」

「くか―………」

「今日は私たちの初出勤だよ。
子どもたちが待ってるよ!」

「すぴ―………」

「カイってばぁ……(泣)」

「ぐ―…………」

ダメだ………。



カイは一度眠ると全然起きてくれなくて、今まで私がどんなに呼んでも起きてくれた試しはなかった。

困ったな…。

「……………………もう。
本当に間に合わなくなっちゃうよ〜。
今日は初出勤なのに…。」


何度か呼びかけても一向に起きる気配はなく、私は仕方なくカイの部屋を後にした。
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