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03/11(Sun) 16:37
あの日の私
夜魅羽

あの日、私は学校の卒業式に参加していた
私のではなく先輩の
私の大好きな先輩たちが卒業していった
そんな日だった

そしてそういった日は学校から早く帰れる
そんな日、私は近くにあるおばあちゃんの家に行っていた
そこにはいつもどおりのおばぁちゃんとおばちゃん
いつものように笑って迎えてくれた

私もいつものようにPCを開いた
オンライン上にまだ友だちがいなかったため
仕方なくテレビを見て待つことにした

つけた瞬間に流れてきたのは
バラバラになるオフィスや大きな建物が揺れる映像だった

地震の特番だろうかと思ってみていると
右上には『LIVE』の表示
大声で私は隣の部屋にいるおばちゃんたちに伝えると
オンライン上にいる知り合いへの連絡を試みた
東北には知り合いはいなかったけれど
北海道の津波警報が出ている港に友だちが住んでいた

そして東京の姉、横浜のいとことも少しの間連絡が取れなかった

最後に残ったのは北海道と横浜の友人だった
次の日の夜私はずっとPCの前に貼りついていた
怖くて怖くて不安だった

繰り返し流れる津波の映像
流されていく家々
もしも考えるだけで不安だった
やっと連絡が取れたのは三週間後

それから何もできない私は行き場も無く怒っていて
どうしようもなく怖くて
どうしようもなく悲しかった

これが私のあの日
今でもあの日あの場にいなくても
あの恐怖は忘れることはできません
現地の人とは比べ物にはならないほどの
小さな恐怖だっただろうけれど
怖かった

忘れてはいけないから
あの日を思い出そうと思う
思い出したくない人たちに代わって
思い出そうと思う

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