01/21の日記

21:16
昔話風:奇跡の数
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パチパチ、パチパチと暖炉の火が揺れます

暖炉の前ではおばぁさんと孫のそらがいました

おばぁさんはとても物知りでそらの質問に何でも答えていました

そして今夜もそらの「何で?どうして?どれくらい?」が始まります

「おばぁちゃん」

「なんだい?」

「きせきってなぁに?」

「おやおや、どこでそんなに難しい言葉を覚えてきたんだい?

そうだねぇ・・・奇跡っていうのはそらが生まれたり

お外の木がかれずに育つことだよ」

「それはフツウっていうんじゃないの?

おばぁちゃんがこのまえおしえてくれた」

「そうだねぇ、フツウは奇跡と一緒なんだよ

当たり前があたり前に起きるのは奇跡と一緒なんだよ」

「ふーん?じゃぁ奇跡は今まで何回起きたの?」

「さぁねぇ、おばぁちゃんにもわからないよ」

「誰か知っている人はいないの?」

「そうさねぇ、それはきっとお天道様も知らないだろうねぇ

なんてったってお天道様が生まれたのもまた奇跡なんだから

それに奇跡ってもんは数えられる物じゃないはずさぁ

毎日こうやってくらしていけることが奇跡なんだから」







おしまい
あとがき

とある絵本を読んで書きたくなった
なんとなく
ただなんとなく

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