未来もその先も

□蜜月
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蜜月






しばらく間があった日。
エレンは物足りなくリヴァイを見る。
髪の毛先から爪の先まで全て支配されてるエレンの体。

『…悪い』

静かに囁くリヴァイの声に心臓鷲掴みされてるようで。

『謝る必要……ないです』

柔らかく笑顔を見せるエレンにリヴァイは小さく笑う。

『………そうだな』
『そうですよ、色んな事あり過ぎだったし兵長も仕事で忙しかったし……確かに寂しかったですけど』

苦笑いするエレンにそう言ってくれるのはお前だけだと撫でるリヴァイにエレンは両手出して抱きついた。

『エレン…?』
『もう……欲しい』

甘えるように頬をスリ寄せる。
強く抱きしめた後、エレンに四つん這いになれと。
両手で広げられた尻。
早くとヒくつくその蕾にリヴァイは顔を近づけた。

『…っ』

枕掴んで顔を埋める。
生ぬるい感覚が、出たり入ったり。

『へいちょ…ぉ』
『もう少し我慢しろ』

顔を離したリヴァイは、濡れた蕾に今度は指を突っ込んだ。
聞こえる音が恥ずかしい。
久しぶりなせいもあったせいか。

『…や、も……』

もどかしいとエレンの手はリヴァイの腕を掴む。

『欲しい……オレ、どうなってもいいから、兵長のがいい』

小刻みに震えるエレンにリヴァイは指を抜いた。
その濡れた手で既にいきり起ってる自分自身をエレンの蕾につけた。

『いいのか』
『…はい』
『後は知らねぇぞ』

両手で尻を広げリヴァイはエレンの奥深くへと入れ進めていく…が。

『……っ、あ!う、……イっ、っあ』
『まだ全部入ってねぇってのに』
『…ごめ、なさ』

息切らし言うエレンにリヴァイは抜いた。
そして、エレンを寝かせた。
ついさっき出した液体がエレン自身の先から糸引く。
リヴァイはエレンの両脚を広げると一気に突っ込んだ。
再びイってしまうエレンは両手でシーツを掴む。


どれだけ我慢してたのか。
自分もそうだがまだ若いエレンが大人しく言いつけ守った事に愛しさがこみあげてくる。

『エレン…』

エレンの両手を掴み自分の肩に回した。

『掴むなら俺にしろ、お前になら傷つけられても構わない』
『へいちょぉ…』

甘えるように強く抱きついてくるエレンにリヴァイの勢いは止まらない。
互いに互いの身体を求めて。


『ひ、ぁつ……あ、ん、っ……!』
『ここか』
『や……ヤダ!そこ!……いっ、ちゃう!……』
『エレン……っ』
『へいち、ょ……やぁっ……へいちょ、う』
『我慢すんな……イきたきゃイけ』
『ゃだ……ぁっ、も…』
『イけって……エレン』
『っ、く……』

唇噛みしめてリヴァイを見る。
何に意地はってるのか我慢するエレンに唇塞いだ。

『………っ!!』




俯くリヴァイの額から汗が流れ落ちる。
それはエレンの頬伝って。
落ち掛けていたエレンはゆっくり目を開けると、力なくリヴァイの頬に手を。

「………リヴァイ、さん」

ゆっくり顔を上げたリヴァイにエレンは笑みを浮かべると抱きついてきた。

「オレ………今、最高に…幸せ」

かすれ静かに言うその声。

「……俺もだ」

嬉しいと小さく笑うエレン。
日々側に居るだけでもいいと思っていた。
それが違うと気がついたのは身体を求めあってから。


『ただ、ヤりてぇだけだろうが』
『違います!オレ…』
『何が違う、毎日毎日俺の顔見れば欲しいと呟きやがって』
『それは…』
『結局はそうだろ、好きだの何だの俺に言いながら、ヤる事しか頭にねぇんだろ……俺はお前の』
『本当に違いますから!!』




「ずっと…怖かった、オレ…リヴァイさんに嫌われたんじゃないかっ………って」

ズルリと落ちたエレンの腕にリヴァイは焦り見開く。
すると小さな寝息が聞こえてくる。
その寝息に小さく溜め息ついた。
見るとしばらく見てなかったエレンの幸せそうな寝顔。

「…んな訳ねぇだろうが」

呟きエレンの顔を撫でた。
勝手先に寝てしまったエレンからゆっくりと抜くリヴァイにピクリと動いたエレン。
片付けようにも、自分も汗で気持ち悪い。
とりあえず先にシャワー浴びその後エレンの身体を拭き片付けた。
洗面所から出てリビングの時計を見るともう少しで朝の4時になる。
キッチンに向かいコーヒーを煎れタバコとライター持ってベランダに出た。
既に明るくなりつつある空。
今日は日曜日。
たまには1日寝る日でもいいかと思いながら、向こうから聞こえるカラスの鳴き声と新聞屋のバイクの音を聞きながら、澄んだ空気にタバコの煙りとコーヒーにゆったりと考えていた。



「リヴァイさん」

うっすら開けると目の前にはまだ眠そうな顔でエレンが床に座っている。
いつの間にかリビングのソファーで寝ていたリヴァイ。
時計を見ると朝の9時を過ぎてる。

「…どうした」

リヴァイもまた眠そうな声で。

「シーツ……かえた、から……一緒に寝たい」

まだ眠い頭の向こうから聞こえる動く洗濯機の音に体を起こした。

「……リヴァイさん」

両手でリヴァイに抱きついてくるエレンに頭を撫でる。

「…寝るか」

頷くエレンに立ち上がり、手を握り寝室へ。




部屋に、夕日がベランダから差し込む。
いつもならそろそろ夕食の準備。
出て来ない寝室から、また……愛しい名前の囁きが聞こえていた。






End  2014/06/12up

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