小説
□1.俺=黄華
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……何だろう、いつもより狭い…。
いくらぬいぐるみがゴロゴロとベッドに乗っかっているからって、ここまで狭くならないよな…。
あ〜…ねむい…。
ジリリリリリッ
「ん〜…うるさい…」
ピッ
あれ?
私、止めてないよな?壊れたのかな?
「…起きろよ、黄華」
は?誰の声?
目をゆっくり開けると、そこには知らない男の人が横たわっていた。
「……は?」
「おはよう、黄k「ぎゃああああっ変質者ぁっ」
一気に目が覚めて、とにかく叫んだ。だって年頃の女の子のベッドに見知らぬ男がっ
あぁもうお嫁に行けないっ
男は平然としている。少し顔をしかめているけど。
「…落ち着け、俺は菊沢黄だ」
「何言ってんの!?菊沢黄華は私よ!」
「いや…俺も菊沢黄華。お前と分裂したんだ」
「分裂…?」
男の言葉は、よく分からなかった